「氷菓 」

2007年9月11日 読書
ISBN:4044271011 文庫 米澤 穂信 角川書店 2001/10 ¥480







読書動機

「人として最もやっちゃいけないコトが
 面白くない本を他人に薦めるコトです」

って言ったいっかん氏から勧められたんで


ストーリー

「古典部に入りなさい」
横暴な姉からの手紙の内容は消滅寸前の古典部を守れというものであった
【主人公】折木奉太郎は否応なく古典部への入部を迫られる
省エネ人間である奉太郎は無駄なエネルギー消費を嫌い
今まで部活動には参加していなかったのだが
「姉」がそう言う以上、断ると後が怖い・・・

結局入部を果たした奉太郎は旧友の勧めもあり
部員となったその日の放課後に(教室が遠くて面倒だが)
その足で部室へ向うとそこには<居ない筈の>古典部員がいた

そこにいた古典部員の【女生徒】千反田えるは何でも
今日入部したそうで、奉太郎を部室に向かわせた魅惑の
‘学校に私的スペース‘は哀れ水泡に帰したのであった

そんなこんなで地味に活動をしていく古典部に降りかかる
奇妙な難問・珍問に他者とは違う目線で挑み解決していく
奉太郎に目をつけたえるはある日とびきりの奇問を彼に提示する

―『コテンブ』に纏(まつ)わる何かを思い出させてください

えるの提示する奇問を探る内に明らかとなる三十三年前の事件、
そして古典部の文集『氷菓』の名に秘められた悲しい過去とは?

感想

いや〜なんていうか久しぶりに書くとストーリー書くのが辛い
ん、まぁ本作とは何にも関係無いただのボヤキです・・・
んでこの本なんですが主人公とその友人の会話が冒頭で
出てくるんですけどラノベしか読まないアレな人である
自分にはちょっと昔がかっていて難しいような気がしました。
(※本作もラノベでいいと思うので誤記かもですがお許しを)
ちなみに地の文の方はさらに表現があってるか微妙ですが
古臭いというか昔がかってるというかまーそんな感想を
もったわけでして自分としましては
「こ、こんなむつかしそうでイラスト入ってない本を最後まで読めるのか?」
的なことを考えたことをここに記しておこう・・・うん

んでもって(やっと)中身のお話
大体は古典部の女生徒から持ちかけられる奇問に対して
主人公が頑張って謎に向かっていくお話なのですが
その前に「主人公すげぇ」みたいに見せる前座の事件が
あんまりにも庶民的すぎてなんだか残念でした。
<密室の謎>とか言われたら張り切っちゃうじゃんかよぅ・・・
あ〜あと記憶に残っているのはキャラが魅力的でした
居なくてもいいキャラなのにこの頭悪そうな奴がいるおかげで
文章に飽きがこないっていうか読みやすいっていうか
華があるっていうかムニャムニャ
嫌いな人物が居ない作品っていうのは良作の基本ですよね☆
それと最後に言いたいのがギャグっていうか駄洒落?で
「あ〜それ俺も考えた♪」ってのがあって嬉しかった

統括

キャラが立っていてとにかく落しどころが上手い!
これだけ薄い(短時間で読める)本でここまで楽しめる
っていうのも結構珍しい・・・かな?
うん、これは人に薦めても大丈夫な本です

満足度は☆5つが満点の ☆☆☆☆ でした。

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