ISBN:4840239797 文庫 佐竹 彬 メディアワークス 2007/09/10 ¥704







読書動機

〇前作、「七不思議の作り方」を読んだんで〜
〇積んどいたんだけど機会が巡ってきたので



ストーリー

Six Administrators of Wonders ― 『6人の不思議管理者』

私立桐ヶ谷学園には通称SAWと名付けられた噂の集団が存在する
その集団は学園の七不思議を管理し年に数回、高等部限定で
七不思議を起こす。その他の情報は皆無である

5月に繰り広げられた七不思議の謎に時に被害者になりつつも
見事SAWの正体を突き止めた2人
秋月千秋(あきづきちあき)と春日末春(かすがみはる)は
今や七不思議を管理する側、すなわち6人の管理者の内の
2人となっていた

2人の新人を迎えたSAWの活動は夏休み明けの第2週に決行
七不思議を「創る」側に回る楽しみ(や不安)に心が躍る
さて、七不思議を起こす準備を始めようかという休み明けの第1週に事件は起きた
七不思議が【発生】したのだ・・・

1番目の不思議 − ポルターガイスト
2番目の不思議 − 人魂
3番目の不思議 − 首吊り教室
4番目の不思議 − 四時四十四分の怪
5番目の不思議 − ????
6番目の不思議 − 開かずの間
7番目の不思議 − 欠番

「まさに『管理者』ってわけだ。てことは自分達で作るとか、そういうのはないわけか」

「せっかくなら、どこまで真似してくれるのか見てみたくないか?
 SAWが七不思議を解くなんて、滅多にできるもんじゃないし」

「わたしもそんなに詳しくはないですけど、『ポルターガイスト』
 っていう七不思議は聞いたことないですもん」

「ハルハルの首を絞めた殺人未遂犯は、一体どこにいやがるんでしょうね」

「偽SAWの正体。知りたいんだろ?」

6人の不思議管理者に寄らない七不思議
その正体と目的とは?

感想

いやー今回の話は「偽SAWの正体はダレよ?」って話なんですけど
登場人物の少なさから「まぁ犯人はこいつらだよね」ってのが
すぐにわかってちょっと残念・・・
と、まぁ悪い要素から入ったわけなんですけども
その他で減点要素が見つからないんで優秀×2
良かったところとしては主人公が恋愛ごとに対して鈍感っていうか
好きって感情に気付いていない?みたいなところがあるんですが
こういう文を苦にならなずなおかつ爽やかに書けるのは凄いと思いました
(よく「主人公頭大丈夫か?」って思うくらいの鈍感な主人公がいるので・・・)
あーあと章始めに毎章ちょっとした文章が入るんですけど
某ひぐらしのベルンの詩?みたいでちょっと格好良かった


総括

ちょっと他に比べるとページ数がおおいけど読みやすくスラスラと読める良い作品
んでも話自体は盛り上がりに欠けるために結果として
「印象に残らない」のが否めないかな〜と
あ、イラストは今回も良かったです

満足度は☆5つが満点の ☆☆☆ でした。
ISBN:4086303426 文庫 片山 憲太郎 集英社 2007/11 ¥520







読書動機

ん、ま〜1巻目と2巻目買ってるからつい惰性でってことで

ストーリー

主人公:紅真九朗(くれないしんくろう)は困っていた
寒いのだ・・・12月になったから、という気温の話ではなく
今は懐の話であり、つまるところお金が無いのだ・・・
真九朗は学生でありながら揉め事処理屋として生活を支えている
前回の仕事よりこれまで依頼の話は皆無
幼馴染への仕事の支払いも滞る始末である
超が付くほどの金持ちなお嬢様のお世話をしてはいるが
それはアルバイトではなく自発的な行為であり
決してお金をもらって行っているものでは無い
そんな悩みを抱える真九朗の下へ追い討ちの如き凶報
恩人、柔沢紅香(じゅうざわべにか)の死亡説が伝えられる
命を救ってくれなおかつ自分の進む道の示してくれた人が死んだ
ショックを引きずったまま呆然と過ごす真九朗

そこに突如飛び込む仕事の依頼
「もめごとしょりやさん、お姉ちゃんのこと、ちゃんと見つけられる?」

少女の依頼を切っ掛けに、舞台は思わぬ方向へと動き出す
「名前のイニシャルは『J・J』。柔沢・・・なんていうのかしら?」

立ちはだかるのは最悪の敵
「例の、違法カジノでの聞き込みだけどさ、ついさっき終わったよ」
「結果は?」
「失敗」
「そう」


感想
いやはや続き出ねーなーとか思ってたら上巻が発売
なにはともあれ中巻がないことを切に願います
っていうかメディアミックス展開が発表されての発売で
「あ〜筆者がんばらされたんだろうなぁ・・・」的な
勝手な思い込み&同情をしてみたりたりりり
まーそんなこんなで上巻です
最初にヒロイン達といちゃいちゃして中盤あたりから問題発生
後半はバトルモノと「あれ、どっかで見たような?」な流れ
これって今時の王道スタイルとか何か何でしょうか?
まー続くので今回は事件解決してないけどさ・・・
あ、そうそう話題は変わりますが筆者の過去作品である
「電波的な彼女」シリーズを読んでなくてちょっとションボリ
上記のストーリーの部分でもちょっと出ている
電波的な〜の主人公がその『J・J』なんで〜〜
あーといいたいことわ〜
幼馴染の「やらし」って台詞が聞けなかった事が残念でした
今まで皆勤賞だったのに・・・

総括

キャラは魅力的だが話の構成はかなり普通でもキャラは(ry
可もなく不可もなく面白く無いわけじゃないんだけど
決してずば抜けて面白いわけじゃ無いような気がする。
・・・・しょうゆ?

満足度は☆5つが満点の ☆☆☆ でした。

『とらドラ 6!』

2007年12月25日 読書
ISBN:4840241171 文庫 竹宮 ゆゆこ メディアワークス 2007/12/10 ¥578








購入動機

ま〜5巻まで買ってますし面白いですし

ストーリー

主人公:高須竜児(たかすりゅうじ)の親友、北村グレる!

学園祭が終わりイベントが明けすっかり皆だらけモード
竜児の思い人、実乃梨(みのり)との仲もそのイベントの
おかげでちょっつぴり前進した感じ?
さぁおつぎのイベント、生徒会長選はもうすぐだ
ってな時に突如として北村はグレた・・・

「そんな風にならない世界に逃げたい。
 ・・・でも、ないんだよな、そんな世界は」

受け入れ難い現実を突きつけられた北村に対し―

「・・・望んだとおりにはならねぇよな。これが人生か・・・」

本当の親友であるなら彼には何が出来る?

「傷つくのも傷つけるのもあんたは怖いんだ!
 その臆病さが、卑怯さが北村くんを傷つけたんだ!」

彼を想う心があるのなら彼女には何が出来る?

『自分が望んだものは決して手に入らない』
―世界の法則を知ってしまい立ち尽くす北村
  
夜が明けるまであと〇〇秒
彼が一歩を踏み出すまでは、あと何秒?

 

感想

はいっ!ってことで?巻目ですけど感想です
今回は前巻よりも実乃梨との関係がちょびっつと進展して
良かった×2って思ってたら北村がグレるっていう内容です
んで前半部分はほぼ「北村のグレた理由探し」とグダグダと
進むわけなのですが、この筆者はそんなグダグダ展開でも
飽きの来させない文章を書けるので凄いと思いました
だってアレだぜ?気を抜くと何のパロディーだか
認識しないまま話が次に進んじゃうんだぜ?
しかも何のパロディーだか分かんなくても展開に対し
支障を来たさない話の進め方はすげぇなぁ
あと、特筆すべきことは何と言っても地の文の巧さ
中盤からもうヤバイヤバイヤバイひ〜〜〜〜


統括

地の文のしんみり具合にホロリとさせてくれたり
台詞部分で熱く叫んでくれたりして
今巻は本当に良い出来でした

満足度は☆5つが満点の ☆☆☆☆☆ でした!!!
ISBN:4840240256 文庫 時雨沢 恵一 メディアワークス 2007/10 ¥578







読了。
いつも通りの安パイクオリティーで普通に面白かったです
キノの師匠の話も載ってるんですけど『今回は』
バシバシ人を殺して、はいバッドエンド×2ってならなかったし
何より今回一番言って(書いて)おきたいのは
プロローグ&エピローグ、「カメラの国a.b」の内容
こういう読んで心が温まる話は大好きです

まー内容的には普通レベルって感じなんですけど
上記の短いけどいい話が載ってたのでヒイキしての

満足度は☆5つが満点の ☆☆☆☆ でした
ISBN:4840240728 文庫 土橋 真二郎 メディアワークス 2007/11 ¥620







購入動機

ん、まぁ筆者の前の作品読んでたんで惰性です



ストーリー

主人公:福原駿介(ふくはらしゅんすけ)に残っている最後の
明瞭な記憶は学校の屋上であった
そして今はどこかも解らない暗闇の中に放置されている
状況を理解出来ない
取り合えず「今」の状況を整理しよう
『薄暗い閉塞された空間』
『自分含め11人の男女』
『手首に絡まる鎖と手錠』
『11個の金・拳銃・鍵・カードの入ったトランク』
そして

「それではゲームのスタートでーす。パンパカパ〜ン」

『首を吊られたパペット』
が命を賭けたゲームの開始を合図した・・・

感想

前作「扉の外?」で何だかんだ言ったけどやっぱり買っちまった
ペラペラ〜っと捲ったらなんか相変わらずゲームしてるんで
そのままレジへ・・・かなり惰性って感じです
イラストについてですが今回は折込は無しのスタンダードな形
カラーページが数枚と白黒が何枚かって構成だったのですが
カラーページは何か設定資料集にありそうな立ち絵&表情集
モノクロページは枚数が凄く少ない
しかもどちらに関しても前作にて俺を狂喜乱舞させた
凄くセンスの良いカットイン画が無くてガッカリンゴ
あ、でもキャラ絵は良かったので救い
(※どうにもこのイラストレーター好きになった模様なので
↑のフォローはどう考えてもヒイキです)
さて、では内容の方おば
今回は主人公1人立てての続きモノみたいです
表紙とかに?(巻)とか書かないのは相変わらずで
電〇文庫商法は相変わらずおっかねぇなぁと思いました
主人公はプレイヤーとしてゲームに巻き込まれるのですが
その理由がまー平たく言うと特殊能力に目覚めたからと
とある理由によってなんですけど
う〜ん今の俺の気質なんでしょうがこういう知的攻防に
スーパーマン設定を持ち込まれると共感が一気に出来なくなる
っていう病気を持ってるんで主人公に一体感が持てませんでした
あーっと辛口に書いてきたけどこの筆者は文章の切り方ってか
次の章への繋げ方はすげぇ上手いんだぜ!
今回の章の構成上あんまり目立たないけど・・・

統括

今回はゲームが2本仕立て!
最初の方は中々展開(クリアの仕方)を考えてニヤニヤ出来る
けど次のゲームはこっちの想像置いてけぼりのポカ〜ン的な何か
ま〜序盤なのでしょうがないけどやっぱりポカ〜ン
タイトル名にされてるモノが今回全然出てきてないハズなので
次の巻に期待

今回の満足度は☆5つが満点の ☆☆ でした

「扉の外 ?」

2007年9月13日 読書
ISBN:4840239800 文庫 土橋 真二郎 メディアワークス 2007/09/10 ¥620







読書動機

?・?を読んで凄い面白かったから



ストーリー

修学旅行に出かけたハズが目を開けるとそこは閉ざされた空間だった
人工知能の話を信じるならばこれは宇宙船で新天地を目指しているらしい
何日かが経過、不意に部屋のメインモニターに
映し出されたゲームに2組の生徒は気づけば負けていた。
そして‘配給‘のストップ・・・
その後2組の生徒はただリクライニングシートに横たわる言わば
漠然と<待つ>しかない状態(日々)へと変化する。
そんな絶望的な状況に再び配給のチャンスが与えられた
人工知能の話によればそれはバーチャルスペースを利用したゲームとのこと
ゲームに参加するしないは個人の自由だが負ければペナルティもある、とも
配給の受けられない2組の面々は否応なしにゲームに参加するしか無い

さぁ、新たなゲームの始まりだ!
今回のお題はオンラインゲーム
なぁにルールは簡単だ
3つの扉を潜り抜けゴールを目指せ

褒章は【外への扉】



感想

写真には帯が映ってないのですが
今回でこのシリーズは完結ってことでして
非常に残念で残念でなりません
もうちょっと続くと思ったんですけど・・・はぁぁ・・・
と、残念がってても仕方ないので進めます
「シリーズ完結!ついに密室の謎が明らかに・・・」
ってことで?・?巻を読んだんならついに明かされる謎に
期待しまくりっすよ・・・よ!

って読み始めたんですけどな〜んか引っ掛かると思った
この違和感は今回の表紙見た時も感じたんだがさて?
って考えたら今回のイラストには俺があんだけ?・?巻で
ベタ褒め(「ベタ惚れ」でも可)したカッコイイ分割
あ、、、えっとカットインでいいの?
カットインが使われて無いっていう判明しても嬉しくない
そんな事実があって読む前から凹んだ
あれが在ると無しとじゃテンションが違うんだよ・・・

はい、えっと暗くなりましたが内容の話
今回の舞台はオンラインゲームってやつですね
砂漠が出てきたり銃で相手を倒したりと
「硝煙と血の匂いがした」とかそんなナレーションが
好きな方とかは喜ぶんじゃないでしょうか?
とりあえず以外だったのが今まで主人公は男だったのに対し
今巻は女性が主人公っていうのが以外でした
そして何より意外なのがその主人公がいつもの(巻の)ように
女の子とキャッキャするわけですよ?
思わず「・・・ん?・・・(2度読みして)ああ!?」的なね
あんまりそういう系は好みじゃないのでって私的にですからね
あくまで私的にですから気にしないで下さい

んでまぁ今回も策謀渦巻くゲームへようこそって感じなんですが
今回はう〜ん分かりやすい上にどうしても既刊の方が
心理的な掛け合いとかそんなのが優れてた感が否めないです
まぁ選択されたゲームがオンラインゲームじゃしょうがない
って気がしなくは無いですけど・・・

そして最後に語られる密室の秘密は
はい、感想も内緒ってことで〜♪



統括

散々批判を書きましたがそれもこのシリーズを愛してるが故
ってやつですよ?あいかわらず裏切りやら不慮の事態やらを
引き起こす心理的描写が面白いですしね
ああ、あと前回も言いましたけど文章の切り方が神がかってます
超好きってやつね

満足度は☆5つが満点の ☆☆☆ でした


期待しすぎて目が曇ってたかもだけど・・・
ISBN:404427102X 文庫 米澤 穂信 角川書店 2002/07 ¥560







読書動機

1こ前のと同じでいっかん氏から薦められたからです
ページ数も少なかったんで「いいかな?」と思って・・・

ストーリー

夏休みの終盤、古典部に属する【主人公】折木奉太郎は
文化祭に出品する氷菓という名の部誌を製作する為に学校へ来ていた
部誌製作の話も順当に進んだおかげで予定よりも早く終わり
さぁ帰るかなとなったところで【部長】千反田えるが切り出す
       「試写会に行きましょう!」
かくして他の部員と(半ば強引に)奉太郎を引き連れてえるは
2年F組自主制作のビデオ映画の試写会(内容はミステリー)に参加
上映が始まりストーリーがある程度進んだトコロで殺人事件が発生
・・・奇妙なことにビデオ映画もそこで終了だった
そして上映が終わった後に2年F組の代表は古典部に
     「あの事件の犯人は、誰だと思う?」
尾切れトンボとなったビデオ映画の殺人事件の犯人当てを
依頼するのであった
何故ビデオはあそこで終わっていたのか・・・
殺人事件の犯人は一体誰だったのか・・・
少なすぎる情報に四苦八苦しながらもやがて見えてくる真実とは?
省エネがモットーの奉太郎は今回も溜め息を吐くのだった


 

感想

っつーわけで「〜シリーズ」とかそんなの付いてないので
読み始めるまで分かりませんでしたが前回書評を書いた
【氷菓】って本の続きの話でした
今回も主人公の奉太郎少年は省エネがモットーなのに
それは色々と振り回されます(それも女性ばっかりに・・・)
んで今回の不思議というか事件というかは何と密室殺人!
前回あった色々な事件が数ページで終わるショボイもんじゃ無く
今回はコレ1本で話は進行します
ビデオ映画の内容は読者にも結構詳しく解説されるのですが
情報があまりにも不足していてこのままでは犯人は解らないので
ビデオ映画の関係者から話を聞いて段々と犯人を絞れてくる
辺りは某ひぐらしを彷彿とさせるものがありました。
(補足:話を聞ける関係者中には犯人を知ってる人はいません)
ん〜今回の話は前回と比べるとあんまりスマートじゃ無いって
感想を持ちましたけど本当に最後の最後に書かれるえるの言葉が
読後を本当に爽やかで気持ち良いものにしてくれました



統括

相変わらずのキャラの愛らしさとテンポの良いギャグには
感心させられっぱなしです
最後辺りの後味の悪さを吹っ飛ばす我らが部長、えるの
最後の台詞?には何と言うか久々に暖かい気持ちになりました

満足度は☆5が満点の ☆☆☆☆ でした

「氷菓 」

2007年9月11日 読書
ISBN:4044271011 文庫 米澤 穂信 角川書店 2001/10 ¥480







読書動機

「人として最もやっちゃいけないコトが
 面白くない本を他人に薦めるコトです」

って言ったいっかん氏から勧められたんで


ストーリー

「古典部に入りなさい」
横暴な姉からの手紙の内容は消滅寸前の古典部を守れというものであった
【主人公】折木奉太郎は否応なく古典部への入部を迫られる
省エネ人間である奉太郎は無駄なエネルギー消費を嫌い
今まで部活動には参加していなかったのだが
「姉」がそう言う以上、断ると後が怖い・・・

結局入部を果たした奉太郎は旧友の勧めもあり
部員となったその日の放課後に(教室が遠くて面倒だが)
その足で部室へ向うとそこには<居ない筈の>古典部員がいた

そこにいた古典部員の【女生徒】千反田えるは何でも
今日入部したそうで、奉太郎を部室に向かわせた魅惑の
‘学校に私的スペース‘は哀れ水泡に帰したのであった

そんなこんなで地味に活動をしていく古典部に降りかかる
奇妙な難問・珍問に他者とは違う目線で挑み解決していく
奉太郎に目をつけたえるはある日とびきりの奇問を彼に提示する

―『コテンブ』に纏(まつ)わる何かを思い出させてください

えるの提示する奇問を探る内に明らかとなる三十三年前の事件、
そして古典部の文集『氷菓』の名に秘められた悲しい過去とは?

感想

いや〜なんていうか久しぶりに書くとストーリー書くのが辛い
ん、まぁ本作とは何にも関係無いただのボヤキです・・・
んでこの本なんですが主人公とその友人の会話が冒頭で
出てくるんですけどラノベしか読まないアレな人である
自分にはちょっと昔がかっていて難しいような気がしました。
(※本作もラノベでいいと思うので誤記かもですがお許しを)
ちなみに地の文の方はさらに表現があってるか微妙ですが
古臭いというか昔がかってるというかまーそんな感想を
もったわけでして自分としましては
「こ、こんなむつかしそうでイラスト入ってない本を最後まで読めるのか?」
的なことを考えたことをここに記しておこう・・・うん

んでもって(やっと)中身のお話
大体は古典部の女生徒から持ちかけられる奇問に対して
主人公が頑張って謎に向かっていくお話なのですが
その前に「主人公すげぇ」みたいに見せる前座の事件が
あんまりにも庶民的すぎてなんだか残念でした。
<密室の謎>とか言われたら張り切っちゃうじゃんかよぅ・・・
あ〜あと記憶に残っているのはキャラが魅力的でした
居なくてもいいキャラなのにこの頭悪そうな奴がいるおかげで
文章に飽きがこないっていうか読みやすいっていうか
華があるっていうかムニャムニャ
嫌いな人物が居ない作品っていうのは良作の基本ですよね☆
それと最後に言いたいのがギャグっていうか駄洒落?で
「あ〜それ俺も考えた♪」ってのがあって嬉しかった

統括

キャラが立っていてとにかく落しどころが上手い!
これだけ薄い(短時間で読める)本でここまで楽しめる
っていうのも結構珍しい・・・かな?
うん、これは人に薦めても大丈夫な本です

満足度は☆5つが満点の ☆☆☆☆ でした。
ISBN:4861902606 大型本 インフォレスト 2007/08/29 ¥1,470












まぁこないだ読んだので感想をば
今回はサービスで複数人の感想を無断で掲載!
色んな角度からの感想をお楽しみ下さい。



F氏「この本に載ってる画像ってネットで全部拾えますよね?」

B氏「ヤンデレじゃないのも混じってますが今の時期に良くまとめたと思います」

S氏「これは・・・後でゆっくり読みたいですね」

俺 「これ読んだら【CROSS † CHANNEL】と【ユメミルクスリ】やりたくなった」

以上そこら辺にいた人等(←失礼)と俺の感想でした。

中身については↑の感想でも触れられてますが
純粋にヤンデレの定義を満たしているキャラの掲載は少なく(多分)
「キレておっかなくなったり猟奇的な行動に出たり精神壊れたり
 するキャラならもう全部ヤンデレでいいよ全部載せちまえ!」
的なやっつけ仕事的な内容だったのでお薦めは出来ません

満足度は☆5つ中 ☆☆ でした

「ネタにどうぞ」ってとこでしょうか?































おまけ
【ヤンデレっ娘依存度チェック】をしてみた


おへそさんのヤンデレ好き度は、 55 点です。

総評
あなたは普通のヤンデレ好きです。
ヤンデレをもっと好きになれば人生もっと楽しくなるはずです。
手始めにヤンデレゲームでもしてみるのはどうでしょうか?
そしてヤンデレにはまり、ヤンデレを世に知らしめるために、ヤンデレを布教していきましょう。そうすればあなたの住みやすい世界になっていくはずです。


おへそさんのラッキーキーワード

バラバラにされた人体模型


だ、そうです。まぁ程々がちょうどいいってことで
ISBN:4048735179 新書 清涼院 流水 角川書店 2004/03 ¥1,575







ってことで【キャラねっと―愛$探偵の事件簿】を読了
結構前に買ってたんですけど全3話入っている内、2話まで
読んだ時点でどっちも面白く無かった・・・のとは違うか
事件のトリックにムカついて放置してた。白状すると1番最初に
「これって犯人アイツでトリックはこう・・・ってんなんわけ無いか」
って感じで回答から切ったのが実は正解でした〜っていうオチ
悔しい悔しいが勢い余ってムカつくに転じたのでした
だってオメー京極の【魍魎の匣】読んでからだと(ry

あ、ちなみにすぐ↑に書いたのは1話目の話
2話目は考えるのが面倒で考えるの投げたりしたんで
かなり印象が薄いけどまぁそんなに面白くもない話
まぁファンサービスしなきゃいけないから仕方ないですね♪

んで今日手元にあったものでFate/zero?を午前で読了しちゃって
午後に手元にあってまだ読みきっていない本が
コレと【学園キノ】っていう(以下自重
んでどうせなら苦痛にならないだけこっちがいいやってなって
午後に3話目を読み始めて読了、と。

感想は
「全然ミステリじゃないっていうか事件起きてないけどいいの? あー締めくくりで伏線回収だから別にいいのか」
と、言う非常に分かりにくい?感想
ん、締めくくりなだけあって前の2話よりも面白かった
2話目まで読んで作者に対して「こいつの作品は2度と読まない」
と最近まで思っていたのだが「読まない方が安全」レベルまで
昇格しておこう・・・うん

ちなみにこんだけ書いておいてアレだが著者のフォローをすると
最後の書き下ろし部分に関しては結構評価できた
この作品は数年前に書かれたモノなので今の著者の力を
計る物差しとしては機能しないのである・・・って感じでいいかな?


絵描き目当てで買ったこの作品なんですが
最初は1話目だけを載っけた形で
【みすてりあるキャラねっと】でスニーカー文庫より600円で発売
その後未文庫化だった2話と3話+書き下ろしを加えた
【キャラねっと―愛$探偵の事件簿】が分厚い装丁で1575円で発売

そこまではまぁ許せたんですが今年に入って新たなあとがきのついた
【キャラねっと 完全版―愛$探偵ノベル】が860円にて発売
ってのには流石にイラっときた
合計2175円も金使った人に対して860円とか・・・

しっかし写真キモイなぁ
ISBN:4861764106 文庫 路人 ジャイブ 2007/07 ¥546











読書動機

〇携帯小説発![猫と少女の感涙物語]って帯に書いてあって
 「あー泣いてストレス発散でもすっか〜」って思ったから
〇何でか同文庫の中でコレだけラノベのコーナーにあって
 店員のお薦めか?とか思ったから
〇携帯小説ってどんなモンだろ?



ストーリー

母の名はイノ − ‘innocence【無罪】‘よりイノ
『<綺麗な心>・・・・大切にしなさい』
罪無き母は最後にそう囁いた気がした。

公園に住み着く白い毛並みの野良猫が
夏の日差しを嫌いベンチの下にいると
一人の少女がスケッチを始め出した

炎天下の中何時間もスケッチを続ける少女(みどり)― 
その少女を迎えに来た姉(藍子)が猫に忠告する
「気をつけてね。アイツ結構しつこいから」

はたして少女は次の日も炎天下の中ワタシに会いに来たのだった・・・

『もしずっと野良猫でも、その一生の中で素敵な人と一度でも
 出会えたら、それは幸せなことだと思うの』

― 母は幸せだったのだろうか?

『・・・・・・幸せになって』

― ワタシは幸せになれるのだろうか? 

「・・・・藍子姉ちゃん」
「ん?」
「名前考えたんだ」
「あの猫の?」
「うん」
「何て?」
「まだ秘密」

これは人間に心を開けない白猫と夏の少女の物語

あの夏の日を、ワタシは決して忘れない。



感想

いやー実に残念なコトに写真に帯が付いていない
本当はこうデカデカと感涙小説ってかいてあるのですよ?
いや「本当」はっていうのは間違いだけどさ・・・
さて、では装丁?について
まず気が付くのが製本の仕様
左から右へとなっており私的には珍しいと思います
んでページを開くと・・・・
「うわぁ、隙間ばっか」ってのが最初の印象
これは読むのが遅い俺には嬉しい仕様ですね(←誉めてない)
んまぁ携帯小説って時点で気づくべきなんでしょうが・・・
コストを考えるとちょっとなぁ。まぁ紙媒体好きだからいいけど
んで内容編
文字が少なく空白が多いのでどうしても詩的な感じかと思いや
その割には台詞(「」)等が多く鼻につく感じ
文字が少ない為少女との交流が足りない気がした
感情移入する前に「あれ、終わっちゃった」みたいな
ラスト手前で「何かありそう」感を匂わせて
盛り上げて盛り上げて結局なんにもなくてがっかり
あ、でもラストはそんなに悪いものでも無かった
あと本当に最後の最後で「」付きの会話があるのですが
私的には感動をぶち壊し、完全に蛇足
絶対にありえないことなんで凄い強気に書かせてもらうと
あのラストだと最後のページを捲(めく)ったら
イラストがあるって方が何倍も感動できる



統括

詩的・・・な作品だと思う(←自信ない)
じっくり読むよりは雨の日にでもゆっくり読むのに適しているかと
価格から見るとあまり優しくないがパラパラ漫画が付いていて
損した感がちょっと薄れる
っていうか帯が強気すぎですね、さすがジャ〇ブクオリティー

余談(蛇足)
ゲームで【Key】作品をやったことのある人にはお薦めできません
が、時間が無い人には薦められる・・・かな?
それと作品説明は絶対に見るな!いじょ

満足度は☆5つが満点での ☆☆ でした
(【key】作品やったこと無い人なら ☆☆☆ もありえます) 
ISBN:4757735944 文庫 とりしも エンターブレイン 2007/06/30 ¥609

こ〜しょん
この日記はネタバレを含みます
あとかなり最初っからやっちゃってますので
この作品のファンは今すぐ読むのを止めてね☆

読書動機

T田さんから困ったことに「あげるから読め」って言われたんだ・・・

ストーリー

付喪神(つくもがみ)とは長い年月を経て古くなったモノに
魂や精霊などが宿るなどして妖怪化したものの総称である

築100年以上が経過し既に旧校舎として存在する建築物にも
何の因果かその様な怪異が起こっていた
自我が宿った数年後には校舎の中で死者も出た
「格」こそまだまだ低いものの物の怪と呼ぶには十分であろう

そんな旧校舎に興味を持った少年:新【あらた】は
旧校舎に魅了され、足繁く通うようになってしまう
旧校舎は怪異を持ってこれを阻止しようとするも
力及ばずとうとう「名」と言う呪(じゅ)を受けてしまう

【コウ】という名で縛られた旧校舎の怪異の受難はそれだけでは無かった
他の妖怪達の力を借り百鬼夜行を現代に蘇らせた新は
その日の日の出と共にコウへ婚姻の契りを結ばせるのであった・・・
(以上1巻より)

「―怖い。自分の心じゃないみたいに・・・だけど、
 体の芯が熱くて、気分が昂ぶって―気持ちいい」

「迷惑だったよ。すっごく不安で怖かったんだよ。
黙ってる間どんな気持ちだったとか、知らないくせに!!」

気がついたら、手を握っていた、逃げる先もない屋根の上だというのに

旧校舎の怪異:コウの覚醒と解放、感情の爆発は暗い笑いを誘う

       「だめ、あやまらせてあげなーい」

  「ゴキブリと一緒」
           
                「覚悟してください」

覚醒したコウに対し契約者、新が吼える

「分かったよ・・・。言い訳する気になったら聞いてやる」

前回の人気キャラクター:リアンとその他ニューフェイスを加え
事態は思いもよらぬ展開へと転がり始める

神隠しの発生・・・その現象より救出する手段とは? 
      
       岩戸神楽の儀にて全ては収束する

感想

よくわかんなかったけど岩戸神楽って発想はなかったので
そこは面白かったんじゃないかなぁと思います
あー後主人公の新少年も高校生になったみたいで
前作のあったまわるいなぁって感じが薄れてて良かった
あと先輩のリアンが出てて感動した。ありがとうございました。
3巻目がでそうでこわいです。まんじゅうこわいです。

統括

怪異モノに期待すると専門的なものが少なく
恋愛モノとするとノロケっぷりが足りなく
学園バトルモノにするとげふん×2
イラストが有名な人なのでファンはどうぞ・・・
ってとこですね

評価は満点が☆5つでの ☆☆ でした
ISBN:4575940364 コミック たかの 宗美 双葉社 2006/10/12 ¥650









読書動機

鴉氏からのレポート提出の宿題がでてたので・・・

内容

主人公:山田のり子はスーパーエリート派遣社員
ほぼどんな仕事も素早く仕上げるができ
定時になれば風のように消える(帰宅する)
人は彼女を【派遣戦士】と呼ぶ・・・

4コマ形式で展開するギャグ漫画
【派遣戦士 山田のり子】の写真は5巻目

感想

ちょいと内容の欄と被っちゃいますが
噛み砕くと凄く仕事の出来る派遣社員がOLをするお話
普通と違うのは物理法則を無視できているのと
戦士なだけに帯刀?をしているってトコロですね。

表紙を見れば大体分かると思いますが最近流行りの
萌え系とか脱力系ってわけでも無いっぽいので
中身で凄く笑えるのかなぁ〜とか思ったんですが
1巻を読み終えた感想は「うん、まぁ普通かな」でした
2巻目を手にとっても特に爆笑とか腹抱えて笑うとか
そんなことも無く淡々と読み終えてしまったのですが、
3巻目から何か気になり始めてきて
4・5巻目を一気に読破(※5が最新刊らしいです)

さっきも書きましたが爆笑するところは無いんですが
クスリと出来る一定レベルのギャグが
テンポ良く繰り返されるので(主人公喋りませんし)
非常に読みやすく読書時間もそう長くかからない為
かなりの中毒性があります

ちなみに寝る前に15分時間があったので読んだのですが
気がついたらページ数がやたら進んでいて時計みたら
30分経過していたとかいう事を実際にしました・・・

後を引かないすっきり系でパッと何か読みたくなった時にオススメ!
ISBN:4840238499 文庫 土橋 真二郎 メディアワークス 2007/05 ¥599

読書動機

前作が大変面白かったっていうのと
前作のラストからどう続くのか気になったんで
こりゃー読むしかねーってなったから

ストーリー

気が付ついた頃には、意味も解らないまま負けていた

修学旅行中、不意に眠気に襲われた主人公:高橋進一が
目を覚ますとそこはクラスメイト全員が存在する密室だった
室内にある液晶の中の住人、ソフィア曰く
「核戦争が起こった地球を去り楽園に向けて宇宙を航海中」と
寝ている間に付けられたのであろう腕輪さえ外さなければ
命の保障は約束します・・・とも

密室で過ごす内に液晶になにか表示されていたが
意味が分からず、また危険が及ぶ可能もあるため
あまり触れていなかったのが悪かったのだろうか?
気付けば配給は必要最低限のものしか得られなくなっていた

クラスのストレスは限界、最早臨界点を超えようとしていた
新たな展開を向かえるには腕輪を外しソフィアの管理から
抜け出し外へ通じる扉を開けるしか無いのだが
それは生命の保証がされなくなる危険を孕む。
結局現状維持を続けるしか無い現状に新たな光明もたらされた
新たなフロアの出現である
高橋のクラス+αに与えられたのは今までよりも
グレードの高い配給物資だった
その恩恵を受ける為には条件として

1、腕輪をしていること
2、4つのエリアのいづれかに所属しなければならない
3、他のエリアの物資はトレードにて入手できる

男子の大半は食事事情が良いエリアに所属した
男子の中でもガラの悪い少数は娯楽性の優れた部屋へ
女子は固まって日常生活品の整った部屋は入り
最後に高橋は思うところがあり最後の狭くて何に使うのか
まったく不明のアイテムを購入出来る部屋へと入った

    新たなゲームのはじまり

夜毎に決められた時間に行われるエリア中央のセレモニー
ハート・オーレと表記された謎の数字
そしてその中央エリアに吊るされた<鳥籠>

皆が暗黙にて理解する。
これはこの閉ざされたフロアの上下関係を決める儀式なのだと。

さぁ格別なショウの始まりだ
裏切りに注意せよ、そして裏切れ
欺かれるな、欺け
利用されるな、利用しろ

裏切り欺き躍らせろ

そう、全てはこのヒエラルキーの頂点に立つ為に・・・

感想

「どう続くのかな〜」とか思ってたら主人公代わってた?
ってわけで今回は全巻での負け組がメインの話だったので
こうして書評ができているわけです
ほら、純粋な続き物だと上のストーリーとか書くのが
俺面倒になっちゃって書かないのですよ
んでまずイラストですが相変わらずいい仕事してくれてました
相変わらずこの人の構図はツボすぎます
編集のおかげだと思いますがイラスト入れるタイミングも
良すぎで俺ちょっと3ページ目くらいでテンション上がりっぱなしでした
内容は全巻では組対抗だったんですが今回はクラス+αによる
各エリア対抗戦になっていて内面のドロドロ度がUPしてます
そして重要なゲームの内容なんですが・・・
種目っていうか内容がわかった瞬間に萎えました
「ああ、アレのパクリなのか・・・」と
んでもまぁそれも最初のうちでちょいとルールと状況が
違うだけでこんなんにも変わるもんなんだなぁと感心
文章のセンスも格好いいので好きです
あと悪いところを言うと
ルールを理解すると最後にこうなるよなぁ的な
終盤を容易に想像出来たのはマイナス点でした・・・
主人公がプレイボーイっぽいところが何だか感情移入出来なかった
いや、それは多分俺がわるいんですけどね

統括

相変わらずイラストが(カラー・白黒問わず)良かった
内容はラストの展開が読めるけどやっぱり先が気になって
「読み始めたら止まらない」とチラシで謳ってるだけはありました
筆者の文章に慣れたせいか全巻よりは吸着率は良くありません
でしたけど、何だかんだ言って面白かったのでまる
全巻の登場人物も出てんで至福でした

5つ星中4つあげちゃうぜ☆

「扉の外」

2007年2月26日 読書
ISBN:4840237174 文庫 土橋 真二郎 メディアワークス 2007/02 ¥557







購入理由

帯に書いてある
「密室を支配するのは特殊な‘ルール‘と‘ゲーム‘−」
ってのに惹かれたのと、あとイラストの構図が好きすぎて購入。
カットイン(でいいのかな?)の表紙からしてカッコ良すぎ

ストーリー

目が覚めると、そこは密室だった
どうやら自分のクラス全員がここへ
訳もわからずに連れ込まれたらしい
正面にはモニターがありソフィアと名乗る
アニメ調のキャラは語る
「人類は核戦争によって滅びました。貴方達選ばれた人々は
 このシャトルに乗って楽園(新居)へと旅立ったのです。」
動揺が辺りを巡る中ソフィアは続ける

自分の庇護を受けている限り生命の保障がされること
この世界には暴力はいらない為、行使した場合罰則があること
扉の向こう側に出た場合戻れる保証は無いこと
この閉じられた世界は今まで通り皆が平等であること

紀之は一時の感情からソフィアの庇護を拒絶してしまう
それは生命の保証がなされないということ
それはクラスと言う名のフォルダに
自分が入れなくなるということ
自分とそれ以外というフォルダの違いはやがて敵意と変わり
やがて紀之は冷たく重い外への扉を潜る事となる

―そしてゲームは始まりを告げる

千葉紀之(ちばのりゆき)
 −「全ては偽者だ。自分の周りにあるものは全て疑わなければ
   ならない。唯一の真実は、そんな考えをめぐらせている
   自分が存在するという事実だけだ。」

各クラスの優秀なブレーン達 

和泉玲子(いずみれいこ)= センリャクノタツジン
 −「ブレスレットを外したのは、千葉君の意思だった。
   責任は貴方自身にある。」

蒼井典子(あおいのりこ)= オモテトウラヲモツテンシ
 −「現実的にこの特異な状態で男子が役に立つとは思えない。
   だから、操作している」

正樹愛美(まさきまなみ)= ジュンスイムクノメガミ
 −「私たち1組が、そんな世界の秩序を守りたいの。平等で平和   な世界を作るために、私たちがこの世界のルールであって
   正義でありたい」

各クラスが凌ぎを削るゲームと云う名の戦争へようこそ
食料問題・軍事問題・内乱・信憑性の薄い情報
その他諸々の苦難を超えて勝ち残るのはどのクラスだ?

そして各クラスを渡り歩くこととなる
主人公:紀之が最後に見つけ出した本当の自分に至る場所とは?



感想

イラストの構図がツボ過ぎた・・・
って言うのは言ったので別の事でも。
最初は密室殺人を解く推理モノだと思ったんですが
全然違ったので最初は困りましたが読み進んでいくと
続きが気になって読むの止められませんですよ?
読むのが遅くあまり読書に集中も出来ない自分ですが
4時間くらいかかってのいっき読みです。
え〜っと作品の主な所は
クラス対抗のゲームと主人公の居場所探しみたいな感じ
なんですがゲームパートがヤバイ×2マジヤバイ
カイジの限定ジャンケンくらい熱い
あーあと各キャラも結構よかった
腹の探り合いとかさー
あーでも狂気値があんまり少ないのは残念ですね
高かったらバイオレンスなホラーになっちゃうけど。
あと結末がちょーっと弱い感じ
まぁあーゆーまとめ方しかないっちゃないんですが・・・
あ、カップリングは全然OKでした。


統括

面白さ5つ星ですね。ただし今後の期待値込みでってことでー
ISBN:4757733275 文庫 とりしも エンターブレイン ¥609






読書理由

T田さんが貸してくれるようなくれるような事を仰ったので
ボクは一にも二にも「ありがとうございます×2」って言って
強奪したら「感想は明日UPして下さい」っていう
タダより高いものは無いなぁって言う理由


ストーリー

新校舎が出来た
今の校舎から段々と施設も人も移動して
とうとう誰もいなくなってしまい
今や物置としての役割しかなくなった
そう、この春から校舎(わたし)は
旧校舎(いまのわたし)になってしまったのだ

旧校舎になるとわたしは酷く退屈になってしまった
ここからの風景は田んぼや山ばかりでだ
桜は綺麗だとは思うけど100年以上も見れば飽きてしまう
わたしの楽しみは生徒達の一喜一憂する姿を見ることだった
だがわたしが旧校舎になってしまった為に
生徒がわたしを訪ねてくる機会は本当に稀になってしまった

そんな日が何日が続いたある日、
入学したてのまだあどけなさの残る少年がわたしを訪れた
肝試し感覚で廊下を進み階段を上る少年
最初はわたしも久しぶりに生徒が来てくれてウキウキしてた
けど、少年が上る階段の先は腐っていて
体重の軽い彼でも踏み抜いてしまう!!

無我夢中だったわたしは[彼の手を掴んで]いた

魂を持つ旧校舎の
 −「私・・・本当は108歳のおばあちゃんなんだから」
8年前の罪と
 −「私、決めたんだ。もう、人とは関わらない」
その背負い方
 −「それじゃ勝手な願望を重ねて思い出すことだけだ」
そして[彼女]の本当の願いと思いとは?
 −「 いっぱいいっぱい、ありがとう 」


感想

え〜っと感想なんですが今回はこう私情入りまくりってか
まぁ偏った方向といいますか、ん〜ま〜そんな感じの感想で
大変恐縮なんですがそれでも進めます。
え〜登場人物の中にですね[リアン・キャンベル・狭山]
っていうキャラが登場するんですが文中リアンで
進むんですよ。私はまじアンがとても×2好きなので
リアンって書かれたらそりゃあまじアンの方を思い出して
気が気で無かったのでちゃんと感想は書けません。
って言うか「偽者め!」って思ってしまってもう
否定的ですらあるので・・・・
だってこいつ生徒会副会長なのに眼鏡かけて無いんだぜ!?
ま、それはそれとして内容は擬人化モノのピュアストーリー。
設定が中学生な為なのか良く考えない行動&言動には
ちょっとお兄さんついていけないわ・・・
あーあとそれ見て「バカ」呼ばわりするのも何かなぁ。
バカは駄目だよアホって言わないと関西人に怒られるよ。
あと、カップリングが俺好みじゃなかった。
いや、まぁあの流れが普通なんだろうけど・・・
ちなみに否定ばっかしてますがつまんないわけではありません。
いいところは「海を見に行く方法」が全然予想外で良かった。
とあとは〜・・・・自分で読んで見つけてくれ


統括

私はピュアラブモノを楽しめないことが分かりました。
(↑自分の統括)
意思のある建物って聞くと人食い館を連想するのですが
そんなおどろ×2しい事も無く擬人化してギュっとしたら
とりしも氏のイラストになりましたとかそんな感じ。
えんため大賞で優秀賞なんだぜ!?
審査員が面白いんだからきっと君が読んでも面白いようん。
今回はちょっと平常心で書けないので僕は逃げます。
ISBN:4840236143 文庫 佐竹 彬 メディアワークス ¥641


ワンダーって奴です (←挨拶)


購入理由

最近ラノベ読んでなかったんで買おうと思ったらどっちかって
いうと「最近出た奴のがいいよね」ってなったので
今月の新刊で一番気になったタイトルがこれだったんだ


ストーリー

私立桐ヶ谷学園は小・中・高をまるごと1つにしたマンモス校
少子化に伴い統廃合を繰り返す時期に開校したものだから
その混在っぷりは多岐に亘る
部活などがその筆頭なのだがもちろん・・・七不思議も

ある日の幽霊騒ぎを切っ掛けにクラスで囁かれる噂
七不思議を「管理」するといわれる六人の不思議管理者の存在

退屈を嫌い面白いことに目が無い男子学生:秋月千秋 は
人付き合いの下手なあがり症の女学生:春日美春 を
引き連れて七不思議の体験者・被害者となりつつも
それなりに興味本位で七不思議の管理者探しに奔走するのだった

1、幽霊
2、人が消える教室
3、段数の増える怪談
4、トイレの花子さん
5、鳴らないはずの鐘がなる
6、開かずの間 (固定
7、欠番    (固定

毎年起こる七不思議

「怪談」は文字通り「物語」だが、「七不思議」は「現象」だ。

その七不思議はほぼ1週間の期間限定

だから除外した。「カシマレイコ」は「トイレの花子さん」
に比べ知名度が低い。

六人の不思議管理者の思惑とは?

「さて、終わりのしようか?」

そして七番が欠番の理由・・・

「短い間だったが、まぁ、いいか。これで叶ったわけだし」

これは期間限定の七不思議の物語


感想

つーコトで何となく買ってみたんですが文章の書き方が好き
だったので良かったです。主に章の切り方とかが超好き。
この話はいわゆる視点変え(ザッピング?)にて話が進む
ので続きが気になるのに別のところに飛ばされたりして
非常に歯がゆいけど気になるので続きが読みたくなったり。
あと、歯がゆい表現(てか言い回し)を理解出来たときの
爽快感は良かったです。後で説明が無いので尚更。
とまぁ書き方ばかり褒めてますがストーリー部分も
各人の化かし合い・・・って言っていいのか分からないけど
え〜っと知的攻防ってのも違う気がするけどそういうのもあって
非常に楽しめました

統括

最後のオチがちょっと分かりやすいとか推理部分のアレな感じ
とかはまぁ色々ありますが、一気に読みたくなる魅力を持った
良作でした。こーゆー怪談系っぽいものに興味無くても
面白いと思いますよ?
「空とタマ‐Autumn Sky ,Spring Fly‐」
何故「わかば」なのか・・・それが疑問だ (←挨拶)

購入理由

ジャケ買いしようかどうか迷ってたんですが
お勧めって言うか「読みましょう」って言われたんで
じゃあ買おうって僕は思ったんだ

ストーリー

秋は何の季節だと思う?
芸術・食欲・運動?それもあるんだろうけど俺はこう思う
秋は「家出」の秋だ!
そんなワケで俺はお気に入りの[わかば]を荷物に詰め家出を決行した
なんたって今年はバイトで貯めた資金もあるし
隠れ住むにはうってつけの物件だって目星を付けてある

隠れ家に選んだのは広大な田園地帯にポツンと建った小屋だ
2階建てのコンクリートで出来ていて扉も頑丈な鉄製
鍵がかかっていないので出入りはし放題

俺はレジャーシートを広げると愛する[わかば]を吸い始めた
しばらく吸い続けているといきなり
「けほっ、けほっ」と上の階から咳が!!
なんてこった先客なんて聞いてねぇよ

上の住人は俺のすることに文句を付けてきやがる
ムカつくんで追っ払おうと思ったら
俺よりケンカ慣れしてるなんてどういうこった?
顔も見せね〜しほとんどシャべらねぇ
俺はこいつの対応に敬意を込めて[タマ]と名づけた・・・

秋の空の下、俺とタマの不思議な共同生活
「ねぇ、私の正体知りたく無いの?」
争いつつも身を寄せ合って
「俺は運命なんてものを信じない」
そして僕らは −

[ は じ め て を も う い ち ど ・ ・ ・]

感想

ん〜とですね最初の主人公がですねメッチャ痛々しいんですよ
モノに当ったり言葉使いとか悪かったりですね
で、正直「こりゃあ失敗かなぁ」って思ったのですが
まぁ読んでいくウチにクールになれ前(ryって言うか
大人しくなってくれたんで最後まで読めました
でもやっぱり「俺はクラスでも成績はトップの方だぜテヘ☆」
みたいな台詞には「嘘だよ!」って叫びたくなりました・・・

内容は主人公とタマの喧嘩の果てに生まれる友情譚
あ、説明終わった・・・
ん〜言いたいこと箇条書きにしよう、うん。

○タマが良かった。特にドロップキックと「ここでする」
○オヤジのイラストカッコイイ。英国エージェントかよ
○タマってワンピースだとずっと思ってたら違った
○[わかば]より安いタバコあるのになんで[わかば]なんだろ?

ってとこか
うん、読んだことある人しか分からんなこりゃ

統括

カバーに書いてある[さわり]って言うんでしょうか?
それのせいでタマの正体がバレバレだったり
分かりやすい伏線があったりするけど良い作品でした
特にラスト辺りの文章は人に薦めても良いくらいに
読了後は、あまり幸せとは言えない未来へと歩まなければいけない二人に
未来の幸福を願う程良かった

気に入った文章は
「失敗なんてのは何回くりかえしたっていいんだよ。
 取り返しのつかない失敗さえしなけりゃ」
って感じ
「彼はすごいわよ」って言ったら〜
タイトルは「げんしけん」より。

いや、3日の日記の続きみたいになるんですが
酒田のプラボ店内でぶらぶらしってたらですね、
何か頭剃ってて(?)グラサンかけて髭はやしてる
男性がいたワケですよ。

で、まー目につくんで何やるか見てたら
「ネオジオバトルコロシアム」
をやるようですよ?

使用キャラは・・・
Mr.ビック!
と、ロック君

なるほど、誰かに似ているとは思ったが
まさかMr.ビックだったとは思わなんだ。

心の中は「彼はすごいわよ」でいっぱいでした。

8/3にTaMa氏に贈らせて頂いたものなんですが、
(詳細はリンク先の彼の8/3の日記参照)
風の噂で「シルバーコレクター」らしいとの情報を
得た上でのギフトだったんですよ。

で、名前に「銀」が最初にくるカード集めたんですが

○銀のゴーレム カーン
○銀騎士
○(Silver Erne)←アイスエイジで日本語未訳

が足りてません。
(シルバーバックは純粋に銀では無いので却下。
 白銀等も含みません)
コンプリートはすみませんが自力でがんばっ!

そして今日の日記
アフタヌーン連載の「すずめすずなり?」を読みました。
ちょっと変わった規則の在る寮で起こるちょっと騒々しい
日々を描いた漫画です。
主人公の真面目な顔してアホな事考えてるトコロとか笑えました。
オススメです。

しかしこれでアフタヌーンのコミックが連載中のモノだと
5タイトルになった。多すぎ・・
久々に文庫本読んだ
「水月」以来久々に読みました。

タイトルは
「拝啓、姉上さま Letter set?」

昔ドラマガでやってた奴の短編らしい
本編の方持ってたので購入。
本編は姉が主人公、短編は本編の数年後の弟が主人公

内容は
騎士団に所属する主人公とその姉(実は?怪盗)との
どたばたコメディー
俺「どたばた」なんて単語久々に使った・・・

感想は
短編なんで小気味よくよめます。時間無いときいい感じ。
1話は「キノの旅」より早く読み終わるはず。
その分オチが弱い感じは否めないかなぁ〜と。
ぶっちゃけお姉さんを好きになれないと終わり。
お姉さんは主人公じゃありませんが主人公並にでますから・・・

ってな感じ。
読後は中・高校生向きだと思いました。
小説に肥えてるなら中・高校生でも物足りないとおもわれ
ちなみに本編の方は2年位続きが出てないです。
よって特にオススメと言うワケではありません。

あ〜MTGやってない
誰かMYSやってるひといないかなぁ〜