ISBN:4840239797 文庫 佐竹 彬 メディアワークス 2007/09/10 ¥704







読書動機

〇前作、「七不思議の作り方」を読んだんで〜
〇積んどいたんだけど機会が巡ってきたので



ストーリー

Six Administrators of Wonders ― 『6人の不思議管理者』

私立桐ヶ谷学園には通称SAWと名付けられた噂の集団が存在する
その集団は学園の七不思議を管理し年に数回、高等部限定で
七不思議を起こす。その他の情報は皆無である

5月に繰り広げられた七不思議の謎に時に被害者になりつつも
見事SAWの正体を突き止めた2人
秋月千秋(あきづきちあき)と春日末春(かすがみはる)は
今や七不思議を管理する側、すなわち6人の管理者の内の
2人となっていた

2人の新人を迎えたSAWの活動は夏休み明けの第2週に決行
七不思議を「創る」側に回る楽しみ(や不安)に心が躍る
さて、七不思議を起こす準備を始めようかという休み明けの第1週に事件は起きた
七不思議が【発生】したのだ・・・

1番目の不思議 − ポルターガイスト
2番目の不思議 − 人魂
3番目の不思議 − 首吊り教室
4番目の不思議 − 四時四十四分の怪
5番目の不思議 − ????
6番目の不思議 − 開かずの間
7番目の不思議 − 欠番

「まさに『管理者』ってわけだ。てことは自分達で作るとか、そういうのはないわけか」

「せっかくなら、どこまで真似してくれるのか見てみたくないか?
 SAWが七不思議を解くなんて、滅多にできるもんじゃないし」

「わたしもそんなに詳しくはないですけど、『ポルターガイスト』
 っていう七不思議は聞いたことないですもん」

「ハルハルの首を絞めた殺人未遂犯は、一体どこにいやがるんでしょうね」

「偽SAWの正体。知りたいんだろ?」

6人の不思議管理者に寄らない七不思議
その正体と目的とは?

感想

いやー今回の話は「偽SAWの正体はダレよ?」って話なんですけど
登場人物の少なさから「まぁ犯人はこいつらだよね」ってのが
すぐにわかってちょっと残念・・・
と、まぁ悪い要素から入ったわけなんですけども
その他で減点要素が見つからないんで優秀×2
良かったところとしては主人公が恋愛ごとに対して鈍感っていうか
好きって感情に気付いていない?みたいなところがあるんですが
こういう文を苦にならなずなおかつ爽やかに書けるのは凄いと思いました
(よく「主人公頭大丈夫か?」って思うくらいの鈍感な主人公がいるので・・・)
あーあと章始めに毎章ちょっとした文章が入るんですけど
某ひぐらしのベルンの詩?みたいでちょっと格好良かった


総括

ちょっと他に比べるとページ数がおおいけど読みやすくスラスラと読める良い作品
んでも話自体は盛り上がりに欠けるために結果として
「印象に残らない」のが否めないかな〜と
あ、イラストは今回も良かったです

満足度は☆5つが満点の ☆☆☆ でした。

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